自戦振り返り:三間飛車対早仕掛け

自戦を振り返ります。

私の三間飛車に相手の早仕掛けでした。

三間飛車対早仕掛け

定跡形の序盤

私が後手なので、手前側を後手にしてます。出だしは図1のような局面です。

 

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図1:早仕掛け

早仕掛けに対しては玉頭銀が有力と聞いたことがあるので、ここから玉頭銀の要領で進めました。玉頭銀は、なんとなく軽い振り飛車って感じがして好きなのですよね。

玉頭銀の中盤

本譜は図2のように進みました。

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図2:玉頭銀の進行

最悪飛車先は△2二歩で止まりますし、相手の角道閉じているので悪くはないと思っていた局面です。というか三間→四間に振りなおしてるので一手遅いですが、ほぼ早仕掛けの定跡形ですね。

 

実戦ではここで△2二歩を打ちましたが、△5四銀でも良いのかもしれません。

手元の渡辺明先生の四間飛車破りの棋書では、図2の局面で△3五歩が入っている類型で△5四銀を示していました。

棋書では△5四銀以下、振り飛車は飛車交換を狙えて、居飛車は角が使えてないので、居飛車勝ちにくいとのことでした。

中盤以降

本譜はその後、飛車交換になり図3のようになりました。

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図3:中盤

左桂さばけてますし、急戦相手に飛車交換できていて、相手の角が使いづらそうだったので、まずまず良いかと思っていた局面です。手元の評価値で振り飛車+700くらいだったので、そんなものでしょう。

本譜は以下、
△4三銀▲4五歩△3三角▲2三飛成△5一角▲7六歩
と進みました。

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図4:次に▲4四歩

次に▲4四歩△同銀▲7四桂△同歩▲4四角を見せられてしまい、ここはうまく指されててしまったと思っていました。せっかく使いづらそうだった角をさばかれてしまいましたので。

戻って図3では、△4九飛が良かったのかもしれません。飛車が狭そうでためらってしまったのですが、△1九飛成が先手になりますし、すぐには捕まらなそうです。

 

まとめ

図2の局面で、対局中に△5四銀は浮かばなかったので、ある手として覚えておきます。この形は、相手がせっかく▲7七歩打ってくれているので、角を使わせないような方針で指すとよいのかも知れないですね。